先日の打ち合わせで頂いた「押すのが面倒」「データを自ら取るのはハードルが高い」というご指摘を受け、 お客様にも現場にも新しい動作を求めない方式に設計し直しました。 すでに必ず起きている動作に、データ取得を相乗りさせる考え方です。
以下を設計の前提としています。認識に相違がありましたらご指摘ください。
| 頂いたご指摘 | 設計への反映 |
|---|---|
| 入場時にiPadは押すのが面倒 | 入場時にお客様へ操作を求める設計は採用しません |
| 店の中で好きなジャンルが変わる | 入店時に嗜好を伺う設計をやめ、店内で伺う形にします |
| 退店したらWi-Fiが切れる | これを自動チェックアウトに使います。本設計の中核です |
| データを自ら取るのはハードルが高い | 現場に新しい作業を発生させないことを要件に含めます |
| 方向性さえわかれば良い | 全数取得は目指しません。傾向が掴める水準で設計します |
| 音楽とDJのマッチングに価値がある | これを最優先の出力目標として設計しています |
お客様に新しい動作を1つでも増やすと、実行率は大きく落ちます。
そこで すでに必ず起きている動作に、相乗りさせます。
| 必ず起きていること | ここに載せられること |
|---|---|
| Wi-Fiに接続する | お客様が自ら求める行為。ここに設問を1問だけ挟みます |
| 年齢確認(身分証提示) | 全員が必ず通る唯一の接点。取りこぼしが発生しません |
| DJ転換で音が落ちる | フロア全員が一斉にスマートフォンを見る瞬間です |
| ドリンクを注文する | 「言ったこと」ではなく「買ったこと」が記録されます |
| 店を出る | Wi-Fiの切断が、そのまま退店の記録になります |
実現可能性だけでなく、実際にどれだけのお客様から取得できるかで評価しています。
※ 取得率は一般的な数値からの想定です。実証で確認し、Phase 0 で確定させます。
| 方式 | 届く範囲 | 想定取得率 | データの質 | |
|---|---|---|---|---|
| A | Wi-Fi接続時の1問 | 接続する方 (3〜5割) |
属性・滞在時間 | |
| B | 年齢確認への相乗り | 全員 | 1問のみ | |
| C | 転換時のLED掲出 | フロア全員 が目にする |
音楽嗜好(詳細) | |
| D | VIP席モバイルオーダー | VIP席の方 (5〜10%) |
実際の購買 |
どの方式にも必ず取りこぼす層があります。そこで 性質の異なる方式を重ねます。 Bで全員から1問、Aで接続者から属性と滞在時間、Cで音楽の好みを深く、Dで実際の購買を。 この4層で、「方向性さえわかれば良い」という水準は十分に超えます。
「退店したらWi-Fiが切れる」というお話をそのまま形にしたものです。
Wi-Fiへの接続がチェックイン、切断がチェックアウトになります。
設問は日替わりで差し替えます。1日1問でも、1週間で7種類のデータが集まります。 「来月ケーキを出すか検討したい」となれば、その週だけ設問を差し替えることができます。
OWL様のWi-Fi機器が家庭用のルーターである場合、この機能が備わっていません。 その場合は業務用機器への交換が別途必要になります(数万円程度)。 A・C および混雑度表示はいずれもこの仕組みを土台としているため、 機器の型番を最優先でご確認いただけますと幸いです。
お客様には何も触っていただきません。 身分証の確認は全員が必ず通る工程です。ここに、スタッフ様の1タップだけを追加します。
既存のタブレットやスマートフォンのブラウザで動きます。
アプリのインストールは不要です。
混雑時には伺えない場面が必ず発生します。無理に入力を求めると入場が滞り、現場のご負担になります。 「聞けなかった」を押せるようにしておくことで、スタッフ様は迷わず次のお客様に進めます。
そして 「今夜は何割から伺えたか」自体が、有用なデータになります。 「金曜のピーク帯は3割程度」と分かれば、その時間帯はWi-Fi側のデータで補う判断ができます。
アプリの通知は使いません。すでにある大型LEDを、お知らせの手段として使います。
音が落ちた瞬間、フロアのお客様は一斉にスマートフォンをご覧になります。ここが唯一の空き時間です。
| アプリの通知 | LED掲出 | |
|---|---|---|
| 届く相手 | アプリを入れ、通知を許可した方のみ | フロアにいる全員 |
| 気づかれるか | 音が大きく、気づかれにくい | 見ないほうが難しい |
| 開発 | 通知基盤の構築が必要 | QRを表示するだけ |
| お客様の印象 | 邪魔をされた | イベントとして楽しい |
実施は1営業日に2〜3回までとします。回数が多いと効果が薄れます。 すでにご提案している映像出力画面に、1つモードを追加する形で実装します。
「ケーキを出したら良いのか」という問いに、最も確実に答えられる方式です。
「甘いものが好き」という申告ではなく、実際に何を召し上がったかが記録されるためです。
席数と現在のご注文の受け方を確認させていただき、運用に無理がある場合は次フェーズに回します。
Wi-Fiの接続画面とJP Nightに、「いまのフロアの混み具合」「次のDJまであと何分」を表示します。
これ自体はデータを取得しません。お客様に「画面を見る理由」を作るための機能です。
混雑状況はAの接続数からそのまま算出できるため、追加の開発はごくわずかです。
打ち合わせで頂いた「サウナは来店前に登録を済ませる」というお話について。 ご予約・団体・VIPのお客様には非常に有効です。この層はもともと事前にご連絡を取られているため、 事前に済ませる動機がすでにあります。一方、当日ご来店を決められるお客様には動機が働きにくいため、 ご予約導線の中にのみ組み込むことをご提案します。 JP Nightの既存のご予約機能に1問追加するだけで実現できます。
| 順 | 実装するもの | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | A Wi-Fi接続時の1問 | 他のすべての土台。接続数の計測がCと混雑度表示にも使われます |
| 2 | 混雑状況の表示 | Aの副産物として、わずかな追加で実現できます |
| 3 | B 年齢確認への相乗り | 取得率が最も高い方式。店長様のご協力が前提となります |
| 4 | C 転換時のLED掲出 | 映像出力画面に1モード追加。演出としても機能します |
| 5 | D VIP席モバイルオーダー | 席構成と運用体制を確認のうえ判断します |
1と2は確定でPhase 1に含めます。3〜5は上記のご確認が取れ次第、Phase 0で範囲を確定させます。
下記が分かりますと、Phase 0 の精度が大きく上がります。